2009年10月31日土曜日

人間の感じる旨味成分を計測する

昨日の教授会の後、同僚の先生に「竹パウダーを撒くと、野菜が甘くなるらしいのですよ。 でも、その成分、特に旨味という観点での科学的な成分調査に困っていましてね。」と相談してみました。 すると、ちょうど知っているベンチャーが慶應義塾発であるということで、紹介してもらうことになりました。 人間の感じる旨味を研究し、その因子について計測するしくみを作っているそうです。 
 ベンチャーではなく、研究所では、山形県の鶴岡市に先端生命研究所というものがあり、食品バイオの研究の中に、「旨味成分の分析」というテーマがあります。  こちらも、ちょっと気になります。
(写真出典:慶應義塾大学先端生命科学研究所 HPより)

2009年10月30日金曜日

一目瞭然の竹パウダーの力

凄い。 竹パウダーで、こんなに成果が! 旨味や栄養などの成分からのアプローチも重要ですが、スケール(大きさ、重さ)での比較も重要ですね。  「竹ん粉ちゃん」というサイトでは、飼料用のほかに、野菜に使った効果を写真で公開しています。 この水菜、凄いですね。 一目瞭然とはこのことです。 タバコの箱や人の足と比較すると、水菜の大きさが分かります。 他にも水稲、にんじんなど、紹介されています。

 ここのサイトに、粉砕時の温度上昇で乳酸菌が死んでしまうので、常温での粉砕がポイントだと書いてありました。  長南の粉砕機は、どうなんでしょう?

 硝酸濃度が低下すると書いてあるので、エグみもなく、甘い野菜が出来るかも?
(写真出典:竹ん粉ちゃん HPより)

2009年10月29日木曜日

竹に関する世界的な組織もある

World Bamboo Organization 略してWBO。 日本語だと、世界竹機構でしょうか。 こんな組織まであるんですね。 ちゃんと年次大会をやってます。 今年は9月にタイであったらしいです。 環境と竹、竹材の活用などのセッションをやっているようです。 日本からも行っているのでしょうか? 
 竹は、地球上の多くの地域に生えているので、共通の話題として話し合いの場が出来るのでしょうね。 ITエンジニアが竹林を救うというプロジェクトも発表したいものです。

2009年10月28日水曜日

福岡県では竹林サミットが開催された

これをブームと言わずして何であろうか? 新聞でも雑誌でもテレビでも、あらゆる人が、農業だと話している。 芸能人でも「農業してます」と言うことが高感度アップの必須アイテムになっている。 あれ?自分もブームに乗っているだけ? と振り返ってみたりする。 浮かれてはいけない。 表面だけを見てもいけない。 奥も深いし、根も深い。
 竹林や竹パウダーも、ホットです。 先週の日曜日24日に福岡で「第三回 福岡県竹林サミット」が開催されました。 「水質浄化と竹の利用」や「竹林から生まれる新竹製品開発」というお話があったそうです。 興味深いですね。 竹パウダーの家畜飼料への利用や、堆肥の話など出た模様。(新聞の記事) 来年くらい、行ってみようと思います。
 探してみると、「全日本竹産業連合会」という団体が開催する「第50回全国竹の大会 -滋賀県大会」というのもありました。  竹に新しい可能性を求めている私たちだからこそ、竹の歴史も知る必要がありますね。

2009年10月27日火曜日

代々地元で受け継がれた竹工芸を、時たま都会で売るスタイル

いい竹籠がないかなと探していたときに見つけました。 熊本の「こだわり工房村」というところに出店されている「籠商 山満」さんです。 御自身のブログに、商品紹介や、竹製品製作の手順を写真で公開されています。 若手ということなので、やっぱりお若いのでしょうね。 ひいひいお爺さんも竹細工職人という血筋とのこと。 
 自分で編まないので分かりませんが、写真の籠は、大変なことになっています。 ぎっしりですし、模様まで編みこんでいます。 こういう方が地元で頑張り、時々東京で即売会をやっているというスタイルもいいですね。
(写真出典:籠商 山満 日奈久竹細工 竹箸 竹工芸 ブログ より) 

2009年10月26日月曜日

京都でも頑張ってます

ヤンマーの方から、京丹後市のタケチャンファームの話を伺いました。  地域に根ざした減肥農法や、商品開発を行なっているそうです。 子供たちを招いて田植え体験などのイベントもやっているとのことでした。 農業と人づくりは切り離せませんね。 
 ここの代表の野木さんは、地球環境の教育活動の実践として、天ぷら油の廃油を再利用してトラクタなどに使う活動もやっておられます。 最近では、放置竹林の竹を切り出し、チップ化もしておられるとのことでした。 「農業」「教育」「竹」は、セットになってるようですね。
(写真出典:タケチャンファーム HPより)

2009年10月25日日曜日

話題のリサイクルバックでも炭が活躍

私の応援しているバック屋さんinnovecoは、シートベルトやエアバッグを再利用して素敵なバックを作っている会社です。 社長の森川さんとは飲みに行ったり、インタビューを受けてもらったり。 もちろん、ここのトートバックはお気に入りで使っています。 (お会いした方は、見かけたことがあるのでは?) 
 ここでは、商品に木炭チップを入れて販売しています。 臭い消しということで、入れており、購入後は下駄箱などのリユース可能になっいます。 エコ同士、リサイクル同士は、相性がいいようです。
(写真出典:イノベコ オンラインショップ HP より)

2009年10月24日土曜日

竹粉を利用した肥料の話

竹パウダー(竹粉)の肥料としての効果は、色んなところで話が出ています。 農家の方々と話をすると、皆さん興味津々です。
 今月、「竹肥料農法」という本が出版されました。 竹肥料の効果を分析し、実証し、粉にする機械を作っている人が書いています。 何故、効くのか、どう使うとよいのか、これまでの作物栽培での成果は、についてデータを基に書いてあります。
 この本は、いろんなネットショップで売り切れているので、予想以上に売れているのだと思います。 竹粉に関心のある方は、お薦めの一冊です。 (解説は、コチラ

2009年10月23日金曜日

お蕎麦屋さんで竹談義

今日のお昼は、神楽坂の「志ま平」でお蕎麦をいただきました。 私のお気に入りのお蕎麦屋さんです。  蕎麦も美味しいですが、お店の雰囲気と大将が、江戸の雰囲気で大好きです。 (馴染みでない方には、少し怖い感じの大将です・・・。)
 食べ終わった後に、「いい竹ざるですね。」と話したところ、色々教えてくれました。 長野の根曲がり竹で出来ていて、特注だそうです。 2回くらい熱湯でグツグツ煮ると、アクが抜けて、長持ちする。 そして、使った後の乾燥が大切なのだそうです。
 七味入れも、京都の竹を使った四角いもので、こだわりの品。 丸だと割れることがあると、言っていました。 箸も、竹を使おうと色々実験中だそうです。
 少し早い時間だったので、大将と竹製品について小一時間も話してしまいました。 これも、竹のおかげです。


2009年10月22日木曜日

木炭の新しい使い方を知ることができるサイト

竹炭も木炭の一種類です。 元々は、燃料用として使われていたものですが、現在では、その性質から、多様な使われ方をしています。
 その新しい使い方を紹介しているのが、このページ「新用途木炭 -木炭の新しい使い方」です。 いろんな用途に使われていることが分かります。 こういう「まとめ」をしてくださるところには、本当に頭が下がります。 これまで知らなかった用途が色々分かります。
(写真出典:日本特用林産振興会 HP より)

2009年10月21日水曜日

農作業の中に入り込む農機具メーカー

建設機械のグローバルカンパニーであるキャタピラー社は、「稼動事例集」ということで、モデル事業を作り、機械や人を出して支援しています。 「次世代農業・畜産産業のソリューションを発信」というテーマで、鹿児島の竹粉と電解水を使った農家を取り上げています。 単なる記事だけでなく、若手社員が、その農家に入って研修を受けているところに感銘を受けました。
 創業時は、農器具を作る人は農作業うをしていました。 ところが、だんだん会社が大ききなると、研修の時か、たまにしか畑に行かなくなります。 それで新製品を毎期出さなくてはならないというサイクルに飲まれていきます。 すると、実際の作業を伝聞でしか聞かないエンジニアが。機械の設計をする事になります。  
 これから、メーカーは、どれだけ実際に商品を使う現場の中で生産するかにかかってきます。 現場の体験や、現場の師匠や仲間の声が、どれだけ大切かを見直す時期に来ています。
(写真出典:キャタピラージャパン(株) HPより)

2009年10月20日火曜日

国も関心を持つ竹林の整備と活用

国は、竹のことをどう考えているのでしょう? 林野庁のホームページを見ると、特別に竹のページを作り、関心を持っていることが分かります。 巻頭のメッセージは、さすが的を得ています。 『竹は、日本各地に広く分布し、昔から身近な資材として生活に利用されてきました。しかし、近年、人々の生活が洋風化したこと、プラスチック等代替材が登場したこと、安価な輸入品が増加したことなどにより、竹材、たけのこの国内生産量は減少傾向にあります。そのため、国内には管理不足の竹林が多く見られるようになりました。 竹はバイオマス資源であり、その利活用の推進は、低炭素社会の実現に貢献するばかりでなく、竹林の適正な管理にもつながります。』 役所の方は、本当に端的に文章にするのがうまいですね。 
 新たな用途のコーナーでも分量は少ないですが、現在の竹の用途についても情報を集めてあります。 個人レベル、企業レベル、地域レベル、県レベル、国レベルで、連携しながら「美しい竹林づくり」を行なっていきたいと思います。
(写真出典:林野庁 HPより)

2009年10月19日月曜日

竹も大豆も地元産にこだわった「ざる豆腐」を食べてみたい

竹ざるを使った商品で、ざる豆腐があります。 以前、プレゼントで埼玉県川越市小野食品の「なごり雪」という、ざる豆腐をいただきました。 とっても美味しかったです。  長野の「ナカセンリ」という大豆を使っているそうです。
 大豆といえば、長南町でも大豆栽培をしていますね。  加納さんのところでは、おばあちゃんが作っていた枝豆が、他の枝豆とは数段違う美味しさの枝豆だったそうです。 現在も近郊で作っている人がいないか、探してみると言っていました。 長安町の近くには小糸在来という在来品種を守っているクラブがあります。 ホームページも良く出来ています。
 加納さんに、小糸在来のホームページを見せてあげてください。 もしかしたら、この品種と同じなのかもしれません。 竹も大豆も地元産でこだわった、ざる豆腐を食べてみたいですね。
(写真出典:小糸在来 HPより)

2009年10月18日日曜日

科学的アプローチで竹パウダーの効能を探る

昨日の推進会議で、「竹パウダーを使った作物づくり実証実験」の提案が小橋さんからあり、ました。 対象作物は、まず、早く簡単にできる二十日大根など。 使ったものと使ってないものを比較するために、プランターで土壌を分けて。 もしかしたら、日本の竹林と農業を助ける素晴らしい素材かもしれません。
 で、ITエンジニアが取り組むからには、科学的にやりましょう。 これまで、確かに「普通のより甘い」という実感を味わった我々ですが、科学者は数値で測らないと、客観性を保つことが出来ません。
 そこで、目標設定。 2月までに論文を書きましょう。 仮説、実験装置、測定方法、結論。 次につなぐためにも重要です。 データの扱いは得意ですよね。 参考になる論文は、県のデータベースにあります。 (参考論文
 計測は、一度県の農林総合研究センターに相談してみましょう。 (電話:(043)291-0151  的確な部署を見つけるには、最初は電話がいいですよ。)  MRの近くには、農林総合研究センターの育苗研究所がありますので、ここに協力してもらえるといいですね。 測りたいのは、竹パウダーを使ったものとそうでないものの比較で、糖度、水分量、グルタミン酸、イノシン酸とかですかね? この辺は、「うまみ」や「栄養価」で重要な要素を調べてみましょう。
(写真提供:石橋さん)

2009年10月17日土曜日

商標権の取得はしたほうがいい?

今日は、「田舎で働き隊!」の月に一度の推進会議。 先週のエコ・フェスタの成果報告や、今後の活動予定の検討が行なわれました。  会議メンバーの話は含蓄があって、面白いです。 
 その中で、商標登録の話が出ました。 他所から訴えられないように、あるいは他所に使われないように、商標登録をしておいたほうがいいということでした。 例えば、ブランド名の「エコリン長南」。 「エコリン」で検索すると、生協の環境キャンペーン・キャラクターがエコリン。 愛知県小牧市のゴミ分別教室のキャラクターもエコリン。 さらに和歌山県の環境保全キャラクターもエコリン。 全て全く違うキャラクターとして存在しています。 (これはこれで、いいのだろうか?)
 店舗名でもエコリンはありました。 じゃあ、商標登録しよう! と、言っても簡単ではありません。 弁理士か弁護士の手を借りて出願。 特許庁へ登録料納付、と結構お金がかかります。 (参考:商標権取得手続きと費用) 何をいくらで守るべきか? ここを良く考える必要がありますね。 「商標権侵害してますよ。」と言われたら、「あ、じゃあ、替えちゃいます。」くらいのものであれば、登録する必要は無いですね。
(写真出典:工房 江澤 HPより)

2009年10月16日金曜日

竹林の保全に力を注ぐ高齢者軍団

目指したいことを既に実行している人たちがいる。 島根県大田市にある「大国竹取物語」という会社です。 平均年齢62.4歳のこの方たちが、「竹で覆われた山は、大雨や洪水によって土砂崩れも起きる。このまま放っておいたら、私たちの美しい里山が駄目になる。私たちの手で何とかしなくちゃ。」 と、会社を立ち上げたのだそうです。 活動としては、竹を伐採に出かけ、その場で竹チップにしてくれます。 竹チップは、そのままでも堆肥などに使用でき、さらにミクロン化することもできます。 (詳しくは、こちら) 
 商品開発も、手を広げず堆肥を中心にやっています。 心意気と行動力。 とっても素敵です。 活動地域は、島根県大田市とその周辺と言うことなので、採算が取れるようなら、同じようなしくみが全国展開できるといいですね。
(写真出典:大国竹取物語 HPより)

2009年10月15日木曜日

筍は、竹かんむりに旬と書く

「初物の筍は12月くらいで、1個1万円するらしい。」 「いや、その時期だと10万円はする。」まあ、なんとも怪しい会話であります。 それじゃあ、12月、1月は何としてでも筍掘りに行かなくては! いやいや、知的労働者としては、まず、マーケットと言うものを調べてみましょう。 
 福岡の合馬(おうま)という場所の筍を販売しているサイトがありました。 「百店満点」というサイトです。  そのサイトでは、2kg当たりの値段が、2月初旬(¥12,000)→3月初旬(¥10,000)→3月初旬(¥8,400)→4月初旬(¥6,825)→4月10日頃(¥5,250)、そして、ついには4月中旬には4kg¥8,400と、なっていました。 最盛期と獲れ始めでは3倍くらい違うんですね。
 さすが、竹かんむりに旬と書く、「旬」に敏感な食べ物だったんですね。
(写真出典:百店満点HP 合馬たけのこ より)

2009年10月14日水曜日

暮らしの中に自然に溶け込む優しさ

家の中の竹製品も、もうそろそろ紹介終えたかな?と、思ったら、ダイニングテーブルの上のバスケットは、竹ではないですか!!
 いつ、どこで買ったのかも覚えていませんが、10年以上は使ってます。 中身はお菓子です。 いい感じの飴色になっています。 こうしてみると、網目も美しい。 竹製品は、気負いが無く、私たちの暮らしの中に自然に溶け込む優しさがありますね。

2009年10月13日火曜日

心暖まるFAX通信

竹虎通信10月号です。 このレターでは、今度発売になる「虎竹の花かご作り方DVD」の宣伝をしています。 インターンシップを受け入れているようで、その学生さんたちにもDVDの通りやってもらったら、立派な花かごができたとの報告も。 筆による手書き+少しだけの方言+写真で暖かさが伝わります。 
 地元の方々、商品、お客様へのこだわりが、「手を抜かない」サービスへと導いているのだと思います。 楽しんでやらないと、継続できません。 一度、インタビューに行かなくては。

2009年10月12日月曜日

商品を紹介するのでなく、商品を使った時の気持ちを紹介する

竹製品のネット販売ではイチオシの竹虎様から床下用竹炭のサンプルが届きました。 粒状のモノを一坪当たり15キロ撒き、その上に4cm X 6cmの竹炭片を5キロ敷くのだそうです。
 同封のパンフレットは、商品カタログと言うよりも、竹製品の良さを心から感じさせるような構成内容。 さらに一緒に入っていた「竹虎通信」というA4版1枚の広告は、味わいもあって素晴らしい。  
 FAXでの送付をしているようです。  詳しい中身は、また明日。

2009年10月11日日曜日

違和感→試してみる→感動の方程式

夏に活躍する竹のシート。 カミさんが使っているので、ちょっと借りてきました。 ヒンヤリします。 時々、同じものをタクシーの運転手さんが使ってるのを目撃します。 (アーロンチェアと竹シートは、ちょっと似合いませんね。)   
 同じテイストの世界での展開は馴染みやすいですが、異なるテイストに突っ込んで商品を際立たせるのも一つの手です。 見たままの使用価値を越え、買い手(=使い手)に、感動を伝えることも作り手の役割です。 アイスクリームに醤油を一滴。 「あ、これも合うね。」 それに似た感動です。(あ、作り話ですよ。)

 エコ・フェスタ参加の皆さん、お疲れ様でした&ご苦労様でした。 いっぱい感動と学びがあったと思います。 次の戦いに向けて、またヒトヒネリしましょう!!

2009年10月10日土曜日

商品とそうでない物との境目

千葉県長柄町のエコ・フェスタに行ってきました。 研修生たちの1ヶ月の成果発表会でもあります。 天気も心配されましたが、朝、ちょっと降っただけで、お昼からはすっかり晴天。 
 出店場所は、奥の位置。 一番入り口よりは不利ですが、途中よりは、足が止まり、良い場所でした。 見ている前で、炊飯用の竹炭など売れると、嬉しいですね。 商品のパッケージやシールや説明書など、うまくできていて、「やるなー」と感じました。
 商品のディスプレイは、隣の加納さんの階段状の棚がうまかったです。 接客もさすが。 商品解説をしながら、スッと試食がでてきます。 今、このお客さんはどんなことを期待しているだろう?と想像してアクションをとっていますね。 これは、経験の違いかな。
 真竹の一輪挿しと、長い竹炭を売るのに苦労していました。 どちらも共通しているのが、何故か「商品に見えない」ということ。 商品と、商品でないものの境目は何でしょう? 展示するときに、区切りがあって、そこに10個くらいの商品があって、商品説明があって、値段がついていて、・・・。 難しいですね。 一輪挿しは、何も挿していないと、わかりにくいかな? (説明書も間に合えば作ろう!) 長い竹炭は、正面の机の下だと売れるかも? 
 商品を作るのは、対象物と、出来上がりに向けたステップが明らかです。 他方、売るのは、お客さまの気持ちが不明で、そこへのアプローチも不明。 いろいろ試してみることを「面白い」と思う人が販売の達人に多いことは、販売に王道が無いことを示しているのかもしれません。

2009年10月9日金曜日

日本の竹細工の発祥は沖縄かも?

今日は、永田町にある沖縄県東京事務所にお邪魔して、企業誘致の話などを伺いました。 沖縄いいなー。 職員の方たちも人間的に暖かくて、いい人たちばかりでした。
 竹にまつわる人としては、「沖縄と竹」で検索してみました。 沖縄に竹はあるのかな? ありました。 そもそも竹細工は、中国から沖縄を経て日本に伝来したという説もあるくらい、ちゃんと竹細工の文化がありました。 

 竹のザルをバーキと呼んで、今でも作り手がいらっしゃるそうです。 この他にも漁具など竹細工な盛んな土地らしいです。 日本全国、どこにでも竹はあって、そこの土地に根付いた工芸となっているのかもしれません。 時々、探ってみます。 次回は、北海道かな?

(写真出典:職人工房 海風 より)

2009年10月8日木曜日

オンリーワン、ナンバーワンのマーケットを創り出す

竹ざる発見! 13,125円? 桁が間違ってるよね? よく見ると、何かオーラを感じる。 編み方、ねじり方が、何か違う。 気合を感じるんです。
 作家の名前があり、略歴まであるということは、すごい作品なんですね。 調べてみたら、「匠 ― 竹苑」というサイトがありました。 大分県の別府にある会社だそうで、サイトには、素敵な作家の作品たちが紹介されています。 私が気になるのが、基本の骨組みに、竹を波の様にやたらと編みこんである、その名も「竹やたら編みバッグ L/黄 ¥52,500」。  カッコイイ。 誰かプレゼントしてくれないだろうか。
 
 このサイトの商品は、まさにオンリーワン、ナンバーワンです。  それでないと賞をもらったり、個展をひらいたり、この価格帯での販売はできません。 全員がここを目指すと、大変ですが、少しだけブルーウォーターのマーケットを見た気がします。(儲かっているのだろうか? 気になる・・・。)

2009年10月7日水曜日

買い手は、どんな空間で購入していくのか

デパートにおける籠やざるなどの竹製品の販売スペースは、台所用品や日用品のコーナーの一角にあります。 日用品と言うことは、ごく普通に私たちの周りに存在していて、特別なものではない、ということですね。
 日用品は即ち「コモデティ」。 価格競争に巻き込まれます。 マーケティングで言うレッドオーシャンです。 私たちが目指しているのは、ブルーオーシャン。 付加価値の高いものを少量作って、使い手と作り手の双方で感動を味わいたい。 と、なると、販売スペースは、ここではない、ということになります。 どんな場所で、どんな人が買っていくのかをシミュレーションしてみると、「そこでどんな商品が提供されているとよいか」を探すヒントになります。

2009年10月6日火曜日

高級路線の炭石鹸の一つのあり方

三越を散策(?)していたら、エスカレータの前に、何やら黒い物を置いている化粧品屋さんがありました。 炭に違いないと、早速近寄ってみると、炭石鹸でした。 しかも、これまで出合ったものとちょっと違い、使い方も変わっています。 お湯でぬらした石鹸を直接顔に塗るという斬新さ。(石鹸の解説)  しかも、天下の銀座の三越で販売しているとはタダモノではありません。 (¥2,625)
 パッケージは、オーガニックな感じで洗練されています。 モンドセレクションの最高金賞を受賞というのも、気合を感じます。 ここのホームページの「はじめに」で解説されている肌の善玉菌の話は、以前皮膚科の先生から聞いたことがあります。 (電子顕微鏡で見ると、健康な私の肌には善玉菌がいっぱいいました。)
  効能の書き方、パッケージング、販売戦略いづれも高級路線をとる際の参考になる商品です。
(写真出典:BLACK PAINT HPより)

2009年10月5日月曜日

ネット販売でのレスポンスの重要性

床下調湿材のサンプルを頼んでみました。 富山市のメーカーに金曜の夜にネットで申し込んだのですが、月曜の今日には届いていました。
 ネット販売では、レスポンスが重要です。 質問やオーダーした人は、送信した瞬間から「待ち」のモードに勝手に入っています。 二日以内だと「まあまあ」、三日後だと「遅い」、四日すると「無視された」と憤慨します。 相手が見えないからこそ疑心暗鬼になります。 それを解消するのが、素早いレスポンスです。 「受け取った」「梱包した」「送った」などの状況を逐一連絡することで、心の準備ができます。
 
 いただいたサンプルですが、パッキングが良くできています。 木炭の小さな片が不織布の袋に詰められていて、これごと床下に敷くとのことです。 サンプルは実物の1/8サイズです。 内容物のサンプルも別に付けているところが気が利いてます。

2009年10月4日日曜日

竹籠のもつメッセージ力

昨日から大学の入学式で福岡に行っていました。 福岡空港のお土産品コーナーは、新しくなって、きれいになっていました。 福岡のお土産の代表格は明太子。 今回は「かば田」の明太子を買いました。 最近は料亭など、色んなところから出されていて、ざっと見ても30社くらいはありそうです。 
 その中で、今回目を引いたのが、須弥山(すみせん)の明太子。 一番高いクラスではないでしょうか。 2ハラ入って4200円。 自家用というより、贈答用なのでしょう。 「あの超高い須弥山の明太子だ」という贈り物効果は抜群です。

 入れ物は青竹の籠です。 竹籠は、素材のもつ風合いや、手の込んだところが、贈り物として相手に暖かいものを伝える役割を果たしてくれるのかも知れません。
 
 少なくとも、パッケージの選考の際には随分検討され、竹籠になったのだと思います。 ホームページにある青竹も、空港にあった飴色もどちらもいいですね。

2009年10月3日土曜日

風情を感じる竹のウィンドチャイム

以前、カミさんがバリで買ってきたウィンドチャイム。 いい音がします。 今日の神奈川は、雨で風も吹き、朝からカランコロン鳴っています。 風情を感じます。 
 もう6年近くはあるので、台風など風が強いと、時々糸が切れて落ちてしまいますが、毎回修復して使ってます。

2009年10月2日金曜日

床下調湿としての竹炭の活用

竹炭の利用法として、床下調湿があります。 炭が、湿度を吸ったり吐いたりするのだそうです。 建築の途中やリフォーム時に床下に敷くようですが、我が家では、長南でいただいたサンプルをベッドの引き出しに入れています。 (師匠によると、こんな量では、効果は低いとのこと) 量は、一坪あたり20kgあるいは200リッターが標準のようです。 凄い量です。
 使ってみた効果ですが、「目に見えて」はありません。 気分的に、マットの下に竹炭があると思うと落ち着きます。 それも副次的な効果かもしれません。 
 床下調湿については、「竹炭 床下調湿」で検索すると、沢山出てきます。 竹炭に関しては、やっぱり竹虎さんがよく説明されています。 木炭の例では、アイオーティカーボン株式会社のホームページがデータが豊富で参考になります。 

2009年10月1日木曜日

竹パウダーは農産物にも飼料にも効果があるらしい

竹の製品で今話題は竹パウダー。 「現代農業」などでも盛んに取り上げられています。 竹パウダーを肥料にすると、美味しい野菜ができるという話です。 じゃあ、どうやって竹をパウダー状にするかと言うと、破砕機です。 利用例は、いくつかのページで紹介されています。 (竹パウダーの使用例)  
 破砕機で有名なのが丸大鉄工さん。 PANDAという名前で製品化しています。 自走式で500万円(税抜き)、固定式で370万円(税抜き)です。 改良が進み、新型を出しているところでモノづくりへの熱意を感じることができます。
 
 飼料用に「孟宗ヨーグル」というのもあります。
(写真出典:丸大鉄工株式会社 ホームページ)